MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜 DVD Special Edition
追加サンプルボイス
 

田上

 
 

田上
 「やあ、みんなこんな所にいたのかい」

路地裏の闇から、ぬうっと巨大な影が現れた。

麻由
 「あ、あんた……」

同時に、何発もの銃声が鳴り響く。

不良少年
 「うぎゃっ!」

不良少年
 「うわぁーーーーーーーっ!!」

少年達が散り散りになって逃げていく。
男は銃を握り締めたまま、その体格からは想像もできないほどのスピードで
少年達の中に突っ込んでいった。

不良少年
 「ぴぎ――――!」

血の雨が降り、人肉が舞い踊る。
少年達は、顔面を押し潰され、心臓を抉り抜かれ、腹をぶち破られ、
ときには全身をバラバラにされ殺されていった。

麻由
 「あ〜あ、派手にやってくれちゃって……。まっ、こういうのも面白いからいいんだけど」

木崎
 「ひっ、ひぃっ!」

田上
 「ああ……少し待っててくれ、木崎君。もう少し掃除をしなきゃならないから」

木崎
 「あんた……田上……?」

穏やかな田上の声に、木崎はホッと息をついた。
助けに来てくれたと思ったのだろう、目の端からは涙までこぼしている。

だが――

田上
 「おや? 何人か逃げられてしまったな」

田上
 「まあ、いいか。彼らはおとなしいほうだったし、今は見逃すことにしよう」

木崎
 「田上……あ、あんた……」

田上
 「やあ、待たせたね、木崎君」

田上
 「……では、始めようか」

木崎
 「え?」

笑みすら浮かんでいた木崎の顔が、そのまま表情で凍り付く。
田上は、膝立ちになっていた木崎と視線を合わせるようにしゃがみ込むと、
彼の肩をぽんっと叩いた。

田上
 「まずは動けなくしようか」

木崎
 「え……?」

木崎
 「が――――――――――――――!」

木崎
 「うがああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

左右の膝を撃ち抜かれ、木崎が地面を転げ回る。
悲鳴を上げながら路地の端から端を移動し、やがて感電しているかのように
体中をぶるぶると震えさせた。

 



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