……下半身が、反応する。

僕の男である象徴が、敏感になる。

【春奈】
「あ……」

春奈も、それに気が付いた。

若干顔を赤く染めて、顔を逸らす。

……だが、眼が時折、そちらを向いている。

【春奈】
「……辛いの、お兄ちゃん?」

【夏希】
「……」

こくんと、僕は頷く。

【春奈】
「そうなんだ……」

春奈はじっと、僕のそれを見つめる。

【春奈】
「……分かったよ。私が、鎮めてあげる」

【夏希】
「え?」

一瞬、何のことか分からなかったが。

カチャカチャと、春奈が僕のズボンを脱がそうとしているところで、全てを察した。

【夏希】
「春奈……」

【春奈】
「お兄ちゃんに、してあげたいの。されるばかりじゃ、嫌だから……」

【夏希】
「……」

僕は、彼女の動作を止めようとして。

そして、それを思い止めた。

僕の本能が、欲望が。

それを、圧し留めた。

快楽を、追求したい。

その欲求が、身体を止めた。

ズボンが下ろされ、僕のパンツが中から現れる。

そしてそれをも、春奈は引き摺り下ろす。

【春奈】
「わ……」

中から出てきたものを見た瞬間、春奈は思わず声を上げる。

【春奈】
「これが、お兄ちゃんの……」

そう言って、まじまじとそれを見ている。

【夏希】
「触ってみて」

【春奈】
「え、でも……」

【夏希】
「大丈夫。突然暴れたりとか、そんなことはないから」

【春奈】
「わ、分かってるよ……」

とはいえ、若干怯えたような眼で、僕のを見つめる春奈。

そーっと、おっかなびっくりに手を近づける。

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