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【三柴】
 「……おっと? また新しいのが来たと思ったら、やたら可愛いお嬢ちゃんじゃないの」

【姫菜】
 「あんた……誰?」


目の前にふらりと現れたのは金髪の長髪で無精ヒゲを生やしたかなり長身の男だった。
見るからに胡散臭い容姿と怪しい口調。やっぱり酔っ払い?
でも、アルコールのニオイはしない。
だらしない顔つきではあるものの、視線も定まっている。

【三柴】
  「俺? 俺かあ。まぁこんな可愛い子に名前聞かれちゃぁ答えないわけには
いかないねえ〜。 俺、三柴暁って言うの。よろしくぅ〜!」

【姫菜】
 「…………」

【三柴】
  「いやぁーラッキーだなあ! あんまりあのキャンプがむさ苦しいからさぁ、
ふらっとこっち出て来たらこんなプリティガールに会えるなんてね!」

【姫菜】
 「…………」

【三柴】
  「ねえねえ、お茶でもどう? いやいや心配しないで!
無人島だろうと宇宙の果てだろうと最高のデートをお約束しちゃうよ!」

【三柴】
  「実は、俺の心は君に出会ったその瞬間、
砕けちまったんだ……君のその瞳に打ち抜かれてね!」

【三柴】
 「ああ、罪深き愛の狩人よ……ボクの心をその白い指先で繋ぎ合わせておくれ!!!」

【姫菜】
 「雹、行こう」

【雹】
 「うん」

【三柴】
 「えーーーー!?」


人間もどきでも酔っ払いでもなかったけど、
どうやらそれよりタチの悪い生き物だったらしい。
これ以上関わり合いになりたくない思いで、私は早足で歩いた。

【三柴】
 「ちょっとちょっとぉ〜〜そりゃないんじゃない?」

【姫菜】
 「ついてこないでよ」

【三柴】
 「つれないなぁ〜。ま、そんなところも魅力なんだけどね♪」

【姫菜】
 「他を当たってくれる?」

【三柴】
 「やだやだ! 姫ちゃんがいい〜〜!!」

【姫菜】
 「姫ちゃんって、何言って……」

呆れ果てて脱力する。……ふと、違和感を覚えて、立ち止まった。
……私……、コイツに名前、教えた……?

【姫菜】
 「……どういうことよ」

【三柴】
 「お? 俺とデートする気になってくれた?」

【姫菜】
 「トボケないで!!」


真正面から睨みつける。男は相変わらずヘラヘラ締まりのない顔で笑ってる。
……ただの頭のおかしいヤツかと思ってたけど……コイツ、一体何者……?

【姫菜】
 「あんた、三柴だっけ……何で私のこと知ってるの」

【三柴】
 「え? なんだぁ、そんなことか。恋する男は何だってお見通しなのさ」