ストーリー







歴史には、表と裏がある。

人の目に触れぬ闇の底で
中世から飽くことなく繰り返されて来た戦い。

人類の敵──
人間に酷似した美しい容姿を持つが、
内に狡猾でおぞましいものを秘めていると言われる、謎の生命体。
刻一刻とその数を増やす、人間もどき。
それらは『NON―HUMAN』と名付けられた。

一方、人類はこの強敵と戦うため
極秘に戦闘組織『Gate of Ishter』を設立。
組織の戦士たち──敵を狩りたて、殺戮していく者たちは、
特殊な戦闘訓練を受けた『スレイヤー』と呼ばれる人間。

そして現代。
NON―HUMANとスレイヤーの殺し合いは、未だ続いている。









NON−HUMAN(ノンヒューマン)
20世紀末から世界各地に現れた、人間であって人間でない、謎の生命体。
見た目は人間であるが、異常な身体能力や変身能力を有することが多く、その力を任意に発動させることが出来る。

不老不死。正確には、肉体の絶頂期が、非常に長い期間続く。
子供を生むことも出来るが、子供は第一世代のNON−HUMANとは若干老化のパターンが違っており、人間と同様の成長をした後に、10〜20代に入ると停止する。そこからは、おおよそ人間の1/10の代謝でゆるやかに成長する。
第一世代は現在300歳近いはずだが、この後更にどのくらい生き続けられるのかは未知数。

肉体機能、反射神経、視力、聴力、嗅覚、その他の身体機能は、一般の人間を大きく上回る。
直観力、第六感(Sixth Sense)もかなり高い。

肌は透き通るように白く、男女ともに非常に美しい容姿を有している。

第二世代以降のNON-HUMANは、遺伝子に異常をきたしていることが多い。
そのため、上記の法則にのっとらない『規格外品』が生まれることもある。


『GoI』(ジーオーアイ) [Gate of Ishtar(ゲイト・オブ・イシター)]
NON-HUMANを『神に仇成す異形』すなわち悪魔として、人類の歴史から抹殺するという目的で活動している組織。
表向きは、複数の民間研究企業体としての顔を持っている。本部はイタリアにある。

『GoI』は『七賢人』とよばれる7人の最高幹部会によって掌握されている。
その下に、大まかに分けて「研究部門」と「戦闘部門」のニ部署が存在する。
戦闘部門で、実際にNON-HUMANと戦うのがスレイヤーと呼ばれる兵士達である。
『GoI』の正規スレイヤー部隊は『Saints』と呼ばれ、最高の戦闘力を誇ると謳われているが……。


Saints(セインツ)
『GoI』の正規戦闘部隊。
聖騎士団的なイメージの正装は前時代的だが、その外観とは裏腹にハイテクで固められている。
エリート志向で、いわゆるキャリア組のような人間が多い。
中には実力の伴っていない者、実戦未経験者もちらほら見受けられる。


『第51特別矯正施設』通称『HateBreed』(ヘイトブリード)
『GoI』の有する矯正施設。つまり反乱分子の収容所。ここに収容される者は『GoI』に対する反意を、もしくはその他ネガティブな感情を持つとみなされた存在であり、処刑されるべき人間達である。

第51特別施設、通称『HateBreed』は日本、北海道の北方にある。表面上は『GoI』の研究施設の一つとされ、外界とは完全に隔絶されている。

収容された者の中で、過酷な訓練と看守達からの不条理な暴力とリンチを耐え抜き、それ以上の生命力と攻撃本能を持つことが出来た者だけが、試験を受け、外へ出ることが出来る。そして、この施設から出ることが出来た者は、『FRスレイヤー』となることを強要される。

つまり、GoIにとっての犯罪者であっても、力・能力・技術・才能等、殺すに惜しい人材を、駒として再利用するため作られた施設であるといえる。


試験場 地下牢 外観
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スレイヤー [Slayer]
NON-HUMANを葬る実働戦闘部隊、あるいは個人の総称。GoIの正規部隊『Saints』、使い捨ての駒である
『FRスレイヤー』、賞金稼ぎ的な職人『傭兵スレイヤー』等に分けられる。

当然だが、NON-HUMANと戦うための、特殊な技術や身体能力を有する者が多い。


FRスレイヤー(フリーランク スレイヤー)
矯正施設出身のスレイヤー。

首に、FRスレイヤーであることを示すELS(イーエルエス:俗称『殺戮カウンター』)をつけられている。
また、体内血液中に特殊なナノマシンを注入されており、担当の監視人から生命を握られている。

ナノマシンとELSによって、GoIはFRスレイヤーを支配している。
ELSスコアから得られる恩恵と、ナノマシンの恐怖――露骨な飴と鞭により、支配された飼い犬である。


ELS [Epiphany lustrate sacristan](イーエルエス)通称:殺戮カウンター
FRスレイヤーの首に強制的に取り付けられているカウンター型の機械。
NON-HUMANとその眷属、人類の進化に反した生物を葬るごとにスコアがあがり、そのスコアがスレイヤーの技量を示すことになる。
[Eliminate Score]――殺戮カウンターと称されることの方が多く、スラングとして定着している。

FRスレイヤーとしての価値(権利)は、全てこのスコアを元に判断される。 生活必需品や装備もスコアを消費して支給される(正規のスレイヤーは作戦ごとに強力な兵器が無償で支給されるが、FRスレイヤーにその権利はない)

なので、スコアを消費することで『GoI』から贅沢三昧な待遇を得ることも出来、スコアが最大値に達すれば『自由』を得ることが出来る。

外そうとすると、体内のナノマシンが反応して本人を死に至らしめる。
七賢人はじめ、一部の『GoI』高位構成員には、ELSの外部チートコード入力が認められており、数値リセット、増減、凍結、ELS自体の解除などを行うことが出来る。
ELS [Epiphany lustrate sacristan](イーエルエス)通称:殺戮カウンター


アリソンメイデン [Arison Maiden]
『GoI』の日本支部が有する戦闘部隊で、研究員である馬淵によって人工的に作り出された超能力少女集団。
Saintsのリーダーであるジュスティーヌですらその詳細を知らない、やや薄気味の悪い部隊である。


私立百合杏女学園(しりつゆりあんじょがくえん)
田舎の山間に建つ全寮制のお嬢様学園。
NON-HUMANが潜んでいるという情報を受け、姫菜が任務で潜入していた。

日本各地に同系列の学校があるらしい。


瑠門島(りゅうもんとう)
日本本土から300kmちかく離れた海上に浮かぶ孤島。子島と親島の2島からなる。
島の総面積は3.1平方km、周囲8.7km、戦後しばらくまでは炭鉱として多くの人間が生活していたが、
現在は完全な無人島になっている。
当時の名残の住宅地や学校などの公共施設が、廃墟としていまだ林立している。

現在では、第一世代を含むNON-HUMANの最後の砦となっている。

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エレベーター 地下坑道 破棄された手術室 11・12・13棟 水戸屋 Saints司令室 キャンプ 姫菜達の拠点