目の前にいたのは女の子――                         
                          歳は俺より下か同じくらいだろうか?  
                          光に照らされた白い髪がキラキラと反射して 
                            ミステリアスな雰囲気を漂わせる。 
                            式服のような衣装を纏った身体はスラっと細い線を 
                            描くと同時に女の子特有の膨らみがある。 
                          その彼女は目覚めの時のようにゆっくりと瞼を開いた。 
                            ……なんかジロジロ見て変態みたいだな、俺。 
                          
                           
                              「んふ〜、どうしちゃったのかしら…… 
                              目の前に現れたのが女の子で欲情してきちゃった?」 
                          【司颯】 
                           「んなっ――――!?」 
                          姉さんはニンマリと笑って俺の頬をつんつんとつついて来る。 
                          おもわず反論しようとも思ったがそんな事をすれば 
                          向こうの思うつぼ。 
                          へたすりゃこっことはっこも呼んできて輪唱でも始めるだろう。 
                        【瑠璃&こっこ&はっこ】 
                           「司颯のすっけべ☆すっけべ☆すっけべ♪」 
                          【司颯】 
                           「だあああああああっっ!! バカにすんなっ!!」 
                          ……………… 
                          ………… 
                          …… 
                          【司颯】 
                           「はっ!?」 
                          無意識のうちに声が出ていたらしい。 
                            俺の目の前には召喚された式神が俺をジッと見つめていた。 
                          うぅ、なんか恥ずかしいぞ。 
                          【未有】 
                           「わはー☆ あなたが、ボクのご主人様?」  |