「こっこ!」
「はっこの!」
「狐っ娘クラブ〜〜♪」
「…………………………はぁ」
「センスのないタイトルですわね〜」
「まったくだぜ。
どうせ“ろ〜り〜”のヤローがつけたんだろ」
「あの〜〜……」
「あら、今回は別の人が担当らしいですわよ」
「ゲッ! ホントに? また変態が一人増えたのか。
まったくイヤになるよな〜〜」
「ええ、本当ですわ。変態なんて一人いるだけでも精神に悪影響を
及ぼしますのに、複数人いるなんて耐えられませんわ」
「え〜と、もしも〜し」
「これはもうサポートに電話して直談判しかねぇ!!」
「はい、こっこちゃん電話ですわよ」
「え〜っと、番号は――」
「あの! いいですか!!」
「ん? ……え〜っと誰?」
「あうう、今日呼ばれて来たゲストですよぉ」
「ああ〜、そういえばここは『恋する式』のキャラを
紹介するコーナーでしたわね」
「おぉ、すっかり忘れてたぜ!」
「しくしく、ヒドいです。最初からこんな扱いだなんて」
「メソメソしてても始まりませんわ〜〜。
取り合えず名前をお願いしますわ〜〜」
「あ、はい。夜の少女と言います」
「? 
通称ではなくてちゃんとしたお名前を伺いたいのですけれど」
「ええ、と…………言えません!」
「…………」
「なんだと〜〜! バカにしてんのかコラー!!」
「ひっ!?」
「責任者出てこいや〜〜!! 
これで、キャラクター紹介なんざ出来るかよ!!」
「まったくですわ。これはもう折檻するしかないですわね」
「あうあう、で、でも、ちゃんとした名前はあるんですよ。
でもここでは言っちゃダメだって言われてて……」
「むう、そうか。なんかスッキリしないけど次いくか」
「そうですわね、仕方がありません」
「じゃあ、どんな風に話に絡んでくるんだ?」
「えっと、最初は夜、司颯様がシェードとしてご活躍
なされてる時に出てきます」
「司颯様を見守る謎の少女なんですよ♪」
「ツカサさんの“お仕事”を知ってるなんて
なかなかの曲者のようですわね」
「もしかしてストーカーってやつじゃねーのか?」
「し、失礼ですよ! ストーカーなんかじゃありません!! 
こんなにも司颯様の為に身を挺してですね――」
「で、それはツカサさんも了承していらっしゃるのかしら?」
「…………」
「…………」
「なんだ、やっぱりストーカーじゃねえか」
「ぐすん、私がストーカーだったなんて……」
「はぁ、ストーカーに手を出すなんてツカサさんも
業が深いのですわね〜」
「いやいや、どう考えても“しきよくま”ってやつだろ」
「あうううう、なんか私のせいで司颯様が誤解されちゃってます」
「まあ、一つ疑問が解決したところで見どころ
というやつを教えて頂きたいですわ」
「あっ、はい!」
「え〜っと、やっぱり注目して欲しいのは
私の謎を解明することじゃないですかね」
「実はそのヒントとして名前が重要な役目をしています」
「なのであれこれ推理しながらプレイして頂くのも
一つの楽しみだと思います」
「う〜〜、オレはそういう謎解きとか苦手だぞ!」
「も〜、おバカさんですわね。
ちゃんと最後にはスッキリする内容に仕上てありますから安心なさ――」
「ああ!」
「うおっ、なんだ!?」
「私、そろそろ司颯様の様子を見に行かなければ
ならないのでこれで失礼します!」

 

――ダダダダダダダダダダダッッ

 

「やっぱりストーカーだな……」
「はあ、主賓が抜けてしまったのでこの辺で切り上げますわ」
「では、また〜〜〜〜♪」