ギャラリー
 
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史郎
 「それじゃ、始めよっか。最初は10円辺りからで」

美弥香
 「じ、10円?」

美弥香が首を傾げた瞬間、男達の間から「20円」「50円」「100円」といった声が
上がる。途中からは「円」も省かれ「500」「1000」「2000」といったふうに数字が
跳ね上がっていった。

史郎
 「はい、5000ッ! 他は? もうない?……じゃ、ハンマープライスッ!!」

史郎がぐるりと男達を見回し、パンッと両手を叩く。
男達の群れから一人が進み出て、史郎に五千円札を手渡した。
そのとき初めて、美弥香は自分が売られたことを理解した。

史郎
 「良かったね、美弥香ちゃん。五千円で買ってもらえたよ」

男A
 「初物だったら倍出しても良かったんだがなぁ」

史郎と男が顔を見合わせて、ひひひっと下品に笑う。
美弥香の目の前では、しわくちゃの五千円札が揺れていた。

美弥香
 「貴方は……それでも人間ですか……」

史郎
 「失礼だなぁ。人間以外の何に見えるってのさ」

史郎
 「こういう時でもしっかりお金儲けもして……どこからどう見ても人間でしょ」

場違いなほどに明るい口調で言って、眼鏡の下の表情が笑う。
美弥香はすぐに反論しようとしたが、それより先に『美弥香を買った男』が
間に割って入ってきた。

美弥香
 「ぐっ……うぅあああぁぁぁぁぁっ!!!」

男A
 「ははっ、キツイな。さすがにさっきまで処女だっただけの事はある」

美弥香
 「やめっ、て……ああっ、痛いぃっ!!」

手首に固定されたロープを引っ張るようにして、美弥香が挿入の痛みに耐える。
いくら処女が失われているとはいえ、たった三時間前の話だ。
身を引き裂かれるような痛みは、この時も全く変わらなかった。

美弥香
 「はぐっ、う、あがっ! は、ぎぃっ、い、やめっ!
  あ、がっ、ああっ、はがあぁっ、ぎゃああっ!!」


男B
 「ははっ、すげぇ。ぎゃあとか言ってるよ」

男C
 「お嬢様とかいっても、こうなったらケダモノと変わんねーな」

苦痛に呻く美弥香を見下ろして、男達がゲラゲラと笑う。
その間にも、史郎が取り仕切る中、三番目の権利がオークションに掛けられた。
五分も経たないうちに、4500円で落札された。

史郎
 「さてと、そろそろ時間だけど……延長する?」

男A
 「延長って幾らっつってた?」

史郎
 「一分1000円」

男A
 「ちっ、あとで払うからしっかりカウントしとけ」

史郎
 「毎度♪」

史郎がニッと白い歯を見せて笑う。
どうやら一人五分ほどの制限時間があるようで、男も突然スパートを開始した。
美弥香の腰を抱え上げるようにして、激しく肉棒を打ち付ける。

美弥香
 「あ、ぐあっ、い、だぁっ、あ、痛い、い、だぁっ!
  いっ、ぎゃあっ、あ、いぎゃあっ、あああっ!!」


男A
 「よぅし、たっぷり膣内射精ししてやるぜ。元気な子を孕んでくれよ」

美弥香
 「い、やあっ! やだっ、あ、い、だぁっ!やめ、でぇっ、だ、出しちゃ、
 ダメッ、ああっ、な、なかっ、出しちゃ、だえぇぇぇっ!!!」


美弥香
 「がっ、あ、はぎっ、い、ぎぃっ、いいっ、ぐ、あっ、ああっ、がっ、ひ、ぎっ、
 ひぎぃっ、いがあぁっ、あ、あっ、あっ、っ、っ、っ、っ、っ、っ!!!」


男の動きが激しくなっていくとともに、美弥香の悲鳴もまた速度を増していった。
膣内の肉棒は幾度となく子宮を打ち付け、そのたびに体内を殴られたような衝撃が
襲い掛かる。
意識は糸のように切れては引き戻され、最後にはロクに悲鳴さえ上げられない
状態になっていった。

そして――――

男A
 「――――――――――――――――――――ッ!」

男の腰がぶるりと震えて、美弥香の膣内に白濁液がぶちまけられた。
ビクビクと痙攣する肉棒から、粘ついた精液が流し込まれていく。
それは、三時間前に史郎に射精された時と全く同じ感触だった。

美弥香
 「あ、あぁ……ほ、本当、に……出し、た…………」

男A
 「ふぃ〜っ、やっぱ五分は短いぜ」

史郎
 「七分十五秒だよ。追加、三千円ね」

男A
 「ちっ」

男が立ち上がって、ズボンのポケットから千円札を二枚手渡す。
史郎はそれを受け取ると、その代わりとでも言うように赤と黒のマジックを男に渡した。

男A
 「おっと。忘れるところだったぜ」

男が卑下た笑いを浮かべながら、美弥香に近付いていく。
マジックのキャップを抜くと――――

美弥香の左太ももに横棒が一本引かれる。
それが何を意味するものなのか、この時点では美弥香にはまだ分からなかった。

男A
 「ついでにもう一言書けるんだよな?」

史郎
 「うん。記念にどうぞ」

男A
 「そんじゃ、こんな感じでいいだろ」

今度は右の太ももにマジックを近づけて、何やら文字を書き始める。
暫く経つと、周りの男達から笑い声が上がった。
右太ももには『COME IN』の文字と、股間へ向けて一本の矢印が書かれていた。

美弥香
 「な、なんてことを…………」

あまりに屈辱的な行為に、美弥香がわなわなと唇を震わせる。
ただ犯すだけではなく、精神的にとことんまで追い詰めようとする男達の
意思が感じられた。
だが、それを悔しがっている暇もなく、次の男が美弥香の腰を抱え上げる……。


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