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煉悟
  「さぁて、そろそろマジメに相手してやるか」

肉棒を手で握り締めて、煉悟がベッドから立ち上がる。
赤黒い亀頭をサユリの顔の前に持っていくと、鼻先に擦り付けるようにして笑った。

煉悟
 「クヒッ、コイツが欲しいんだろ?」

サユリ
 「は、い……欲し、です…………欲しいぃ…………」

煉悟
 「だったらまずは、それなりの態度ってもんで示してもらわねぇとなァ」

サユリ
 「それ、なりの……態度……?」

煉悟
 「しゃぶれ」

低いドスの利いた声で、煉悟が命令する。
サユリは、一瞬悲しげに表情を曇らせたが、
すぐに口を開けて目の前の肉棒を咥え込んだ。

サユリ
 「ふぐっ……む、んんぅ…………ッ!」

拘束具が外れたかと思った瞬間、今度は触手に全身を絡め取られた。
天井から宙吊りのような状態になり、煉悟の股間に顔を押し付けられる。
だが、それを拒むだけの余力が、もはやサユリにはない。

サユリ
 「むぐっ……ふ、んっ……ぐぐぐっ…………ッ!」

剛直を根元まで呑み込んで、サユリが喉を鳴らす。
行為そのものは初めてだったが、それも人間相手の話だ。
過去、修行の一環で蟲の触手を咥え込んだ事は、一度や二度ではなかった。

サユリ
 「く、むちゅっ……ぅ、ん……ちゅぱっ……!
  ぴちょっ……む、ちゅるるるっ……れろれろっ!」


煉悟
 「ほぅ?」

意外と慣れたしゃぶり方に、煉悟は小さく驚きの声を上げた。
口の窄ませ方から舌の使い方まで、一応は様になっている。
すぐに、蟲相手に経験があるのだと気付いたが、これはこれで悪くなかった。

煉悟
 「クヒッ、キスは経験無しでコッチは朝飯前か?」

サユリ
 「ぐ、む……んんっ、ぷっ…………ちゅぱぁっ!
  れろっ、ぇろっ、む、もお……んっ、ぐむっ!!」


煉悟に挑発されても、サユリは一心に肉棒をしゃぶり続けた。
後悔は山のようにあるが、今は一刻も早く体の疼きを鎮めたい。
どんなに穢されても、どんなに辱められても、今はとにかく煉悟に犯してもらいたい。
自らの思考に涙を浮かべながら、サユリは口内の肉棒を深く深く呑み込んでいった。

煉悟
 「もっと舌を使え。裏側を丁寧に舐めろ」

サユリ
 「ふぁ……ぃ…………」

煉悟の命令に、サユリが大人しく従う。
その姿はまるで奴隷のようで、一片の殺意や憤怒も感じられない。
蟲使いとしての誇りを捨て、自らの快楽を得るためだけに、
かつて敵だった男の肉棒を口内に収めているのだった。

サユリ
 「ぐちゅっ……ぅ、んんっ……むぢゅっ……!
  ちゅむぅっ、んぐっ、む、うぅんっ! ぐむぉっ!
  む、ぐっ、ちゅっ、るるっ、ぐ、ぢゅるるっ!!」


サユリの口の中が、次第に泡立っていく。
自らの唾液を掻き混ぜながら、怒張したモノに丹念に舌を這わせていく。
肉棒は、時折嬉しそうにピクッと跳ね、鈴口から透明の汁を滲ませ始めた。

煉悟
 「いいぜ、思ったより早くイけそうだ」

煉悟
 「分かってると思うが、出したものは全部飲めよ?」

サユリ
 「んっ、んむっ、むぐちゅっ……は、ぃ…………」

大きな手で頭をぐりぐりと回され、サユリは子供のような声で頷いた。
体の疼きは時間とともに増しているが、今はただ煉悟の肉棒に奉仕する他ない。
前日までは、隙あらば反撃して脱出をと考えていたが、
今ではそんな気はすっかり消え失せていた。

煉悟
 「――――――――――――ッ!」

サユリ
 「んんんんんんんんっ!!!」

煉悟が短く呻いたかと思った瞬間、サユリの口内に生温かい体液が注ぎ込まれた。
それが汚らわしい男の精液だと瞬時に理解し、体が反射的に吐き出そうとする。
それを、どうにか抑え付けて、ゆっくりと喉の奥へ嚥下していく。

サユリ
 「ごくっ……ごくごくっ…………ごく、んっ!」

煉悟
 「だいぶ物分りが良くなったなァ」

可愛がるようにサユリの頭を撫でながら、煉悟が満足げに笑う。
たった一人の女を、これほど時間を掛けて嬲るのは久しぶりだ。
だからこそ、嗜虐心がさらに疼き、サユリをもっと貶めたくもなる。


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