■自己紹介をお願いします。 |
こんにちわ、企画原案・原画を担当した椎咲雛樹です。
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■この「式神」を企画した経緯を教えて下さい。 |
丁度、社内で「企画をする者はいないか?」というお上からのご通達がありまして、これはいい機会だ!という事で、私も他のスタッフの企画に紛れて幾つか提案してみたのが切欠ですね。
うちの会社はこうやってスタッフみんなに企画を提案させるところもあって、新人の子でも自分の考えている事を出す機会に恵まれるのは良いことだとおもいます。
そんなこんなで幾つか提案した企画案の中で採用されたのがこの「式神」でした。
自分が一番やりたかった内容だったので、正直嬉しかったです。
この他には天使の話とか、死神の話とか…(そんなのばっかり…あとは…もう忘れちゃった(笑。
5つくらいあったはず…。
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■ここに注目してほしいという点はありますか。 |
そうですね……。
それでは…まず世界観。
陰陽師を題材に現代学園モノで描いてみました。
陰陽師って和風なのでどこか地味なイメージが漂うのですが、魔女ッ子モノに負けないように、現代風にアレンジ(笑)してみました。オープニングも、これは魔女ッ子モノじゃないのか?!と言わんばかりにポップなものに仕上がっていますし(笑。
シナリオは、具材(設定)だけお渡しして、調味料の選別から盛り付けまでライターさんにお任せしたわけですが、この手のお話の得意な方に集まって頂けただけのお話に仕上がっていますのでお楽しみに♪
製作中、仕上がってくるシナリオを読みながら「おお、こんな展開になったのか!」…とか、キャラが喋ってるのをみて頭の中でシーンが浮かんだり、うるっとくる場面もあったりでまさに、私が読み手になって楽しんでいましたよ(笑。
特にあのキャラのルートなんか……よく書いてくださった!
是非、本編で楽しんでもらわなくては!(誰のルートかは秘密♪
それから〜。
ノベルタイプの読み物系で考えていたのですが、戦闘シーンの演出における勝敗をプレイヤーに決めてもらいたいなぁという思いから、戦闘プログラムを導入しました。
戦闘導入部分は文章の持ち味でキャラの心理描写や文章でしか表現できない演出をシナリオで見せて、勝敗だけをプログラムで決めるというシンプルなデザインではありますが、この戦闘部分の緊張感がたまらないものになっています。
まさに敵との駆け引きをプレイヤー自ら演出できるようになりました。
戦闘プログラムは『猫神様v』(椎咲思い込み)が作っていますので、シンプルな操作性とは別に奥の深い仕様になっていますよ。
そうそう、リアルラックもかなり関係してます!
毎回ドローされる神影符の引きの悪さにびっくりしている椎咲ですが(笑。
それもひっくるめて『歪』や『強敵』との駆け引きを楽しんでもらえるんじゃないかなとも思ってます。
主人公の司颯君になって『歪』退治を頑張ってください(笑。
さらに、この式神の世界を演出する上で欠かせないのがBGM!
イメージに拘って、曲を書いて頂きました。
物語のシーンを盛り上げていますので是非、曲もじっくり音楽鑑賞モードまたは作中で聴いてもらえると嬉しいです。
さらにさらに!
この作品の影月市の美術!
街一つデザインするくらい設定も盛り込んで美術担当に描いていただきました。
今回、鑑賞画面にアートボードという項目を追加していますので美術背景もじっくり楽しんで頂けるようにしています。
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■お気に入りのキャラクターを教えてください。 |
産みの親なので男性キャラも含めて全キャラ愛してますが、中でも水菜と冬萌はシナリオ上で会話している様子から特に好きになったキャラですね。
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■作業中の秘話などありましたら教えてください。 |
それじゃぁネタバレにならない程度に(笑。
いざ企画がスタートしたものの、そこから設定をまとめたりするのが、おそろしくたいへんでしたね。
「式神」はファンタジーですが、シナリオを自分で書き上げるわけではありませんので、脳内のイメージを絵とテキストにして第三者に伝えないといけませんし、細かい表現の洩れがぼろぼろぼろぼろ…。
大風呂敷広げるのは簡単なんですが……あれです、やりたい事を詰め込もうとした結果、悪循環に陥りました(涙。
それから…『歪』というクリーチャーを女の子キャラでデザインしたかった!…。
倒したら、服が脱げるとか!
半分本気で半分冗談なんですけどね(笑。
かわいい女の子の姿をしたクリーチャー!!
過去こんなゲームけっこうありますね〜…でも今回は作風が崩れるので断念!
椎咲の脳内補完する事にしました。
そうそう、今回クリーチャーデザインまで手が回らなかったので社内の有能なクリーチャーデザイナー水田・黒木、両名の力をお借りしました!
かっこきもい(笑。『歪』が沢山登場しますのでそこもお楽しみの一つですよ♪
あと、カットインシステムっていってイベント絵の差分の替わりにシーンをシナリオの表現に合わせてデジタルコミックっぽく演出、挿入したいと考えていたのですが……ダミーを作ったら、作業時間をかける割に効果的じゃない!…と言われてボツくらいました(笑。
エディターの機能もろくに使えない時に 作ったので、小さい絵が画面をスライドするだけ…こりゃボツくらいます(笑。
イベントシーンにおいて新しい演出を試みたかったのですが…またこっそり実験することにします(笑。
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■「式神」がもうすぐ発売となりますが、今の心境をどうぞ。 |
わが子を送る親の気持ち…ってやつですかね。
粗相がないか心配で心配で…(笑。
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■最後にユーザーの皆様へ向けて熱いメッセージをお願いします。 |
『式神〜桔梗の華に秘めたる想い〜』もうすぐ発売になります。
椎咲雛樹として節目となった作品でもありますので、是非お手にとって楽しんで頂けたらと思っています。
それではまたお会いしましょう。
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