攻略

えくすとらば学園

3時間目:蟲使編
レン  「それでは、三時間目も引き続き僕が授業を行いたいと思います」
遥  「はい、よろしくお願いします」
レン  「――と、その前に」
遥  「はい?」
レン  「貴女は学校に来ているというのに、何故私服なのですか?」
遥  「えっ? な、何故って言われても、私、洋服の差分がないし
 ここの制服持ってませんし……」
レン  「やはりそうですか」
レン  「ですので、僕が貴女の制服を調達して来ました。
  今後はこれを着て授業を受けてください」
遥  「え、ええっ!? わざわざ新しく描き起こした持ってきたんですか!?」
レン  「ここは学校です。やはり制服は必需品でしょう」
遥  「レン先生って、もしかして制服萌――――」
レン  「萌えません」
遥  「そ、そうですか……」
レン  「ともかく、時間が勿体無いです。早く着替えて来てください」
遥  「はぁ……分かりました…………」
レン  「まさかとは思いますが、お手伝いが必要ですか?」
遥  「ひ、必要ありませんっ!」

〜10分後〜

はるかのせいふく!
レン  「どうですか?」
遥  「あの、これ……なんでサイズぴったりなんですか?」
レン  「世の中、細かいことを気にしてはいけません」
遥  「細かくないと思うんですけど……」
レン  「いえ、細かいです。むしろ、今、大きな問題となっているのは――――」
遥  「喋ってるときは首から上しか見えませんから、
  あんまり変化がありませんね」
レン  「ファンサービスということで、適度に全身を見せるよう努めてください」
遥  「よく分かりませんけど、頑張ってみます……」



★point1:スタート地点が二つある★
レン  「三時間目は蟲使編についての説明です。その名の通り――――」
遥  「レン先生が大活躍するルートですか?」
レン  「そう取ってもらっても構いません」
遥  「あ、否定しないんだ」
遥  「ここもスタート地点が二つあるんですね」
レン  「そうです。発生するイベントの内容そのものはあまり変わりませんが、
  夢美さんの右腕の状態が違います
レン  「今後のイベントの中には、右腕の状態による細かい分岐が発生する
  スロットが幾つもあるので――――」
遥  「――それを回収するだけなら、このスタート地点からやり直す
  ことができるということですね」
レン  「その通りです」



★point2:蟲使編から繋がる先は……?★
レン  「先に説明しておこうと思いますが、
  蟲使編には以下のパターンがあります」
 
       1、夢美編・壱に行く
       2、西館編に行く
       3、蟲使編でエンディングを迎える
 
遥  「蟲使編で終わらない場合もあるんですね」
レン  「はい。……しかし、実際に行けるかどうかは、
  今までの行動にかかっています」
遥  「幼蟲編蛹蟲編の進み方が影響するってことですね」
レン  「そうです」
遥  「それじゃあ……まずは、夢美編・壱に行く方法を
  知りたいんですけど…………」
レン  「夢美編・壱に行くには、前提条件として南 優斗と
  二回デートしている
必要があります」
遥  「つまり、蛹蟲編の【休日の過ごし方T】を通過する必要が
  あるということですね」
レン  「はい。そのスロットを通過していれば、蟲使編の序盤にある
  スロット【優斗の想い】が選べるようになります」
レン  「そして、それを選びイベントを発生させると、
  あとはほぼ一直線に夢美編・壱へと行けるはずです」
遥  「蟲使編のスタート地点は関係ないんですか?」
レン  「ありません。どちらからスタートしていても、
  夢美編・壱には行くことができます
遥  「なるほど」
レン  「続いて、西館編について説明しますが、
  どちらかと言えばこちらのほうが厄介です」
レン  「何しろ条件が、夢美さんが西の屋敷に行ったことがある、
  というものなので…………」
遥  「屋敷に行ったことがあるって……蛹蟲編ではそんなところに
  行けるようなイベントはありませんよ?」
レン  「はい、つまり――――」
遥  「幼蟲編の段階で、屋敷に行っておかないといけないんですね」
レン  「そういう事になります」
レン  「さらに厄介なのは、西館編に行くための条件はそれだけでは
  ないという事です」
遥  「他にもあるんですか?」
レン  「夢美さんが西と会っている――つまり、幼蟲編で【取引】を通過している
  必要があるのですが、それは蟲使編の【作戦変更】のスロットが選択
  できるようになる条件でしかありません」
遥  「【作戦変更】のスロットを選択すると、
  夢美さんが西先生について思い出しますね」
レン  「そのルートを進んでいくと、いずれ展開が三つに分岐すると思います」
遥  「あ、夢美さんが……あ、あ、あ………………………………」
ゆめみぼんっ!
遥  「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ……………………………………」
レン  「なかなか酷いことをしますね」
遥  「わ、わざとじゃないですよっ!
  進んでいったらこうなっちゃったんですからっ!!」
レン  「こういった展開を回避するためには、以下の二つがポイントになります」
 
       1、夢美の右腕の状態はどうなっているか
       2、優斗と一回目のデートをしているかどうか
       
 
遥  「あれ、このイベントに、優斗さんとデートしてるかどうかが
  関係してくるんですか?」
レン  「はい。彼が直接このイベントに関わっているわけではないのですが、
  結果的には彼とデートしていることで夢美さんは命を救われます」
遥  「人生、何がどう影響してるか分からないものですね」
レン  「まあ、本当は、西館編では北畠史郎が必ず出るにも関わらず、
  南 優斗とデートしていないと、夢美さんと北畠史郎が知り合う
  機会がなかったという事にあとから気付いたので、急遽こんな
  分岐を入れただけなのですが……」
遥  「せ、先生、その発言は…………」
レン  「無能なシナリオライターのミスですね」
遥  (この人、煉悟先生とは別の意味で危ない……)



★point3:蟲使編のエンディング★
レン  「それでは、肝心の蟲使編についてお話していきましょうか」
遥  「はい、お願いします」
レン  「蟲使編で重要な分岐点は、夢美さんが神武ビルに
  潜入しているかどうか
、です」
遥  「スロットの【神武潜入T】を通過したかどうか、ですね」
レン  「そうです。しかし、今まで通ってきたルートによっては、
  選択できない可能性もあります」
遥  「私も選べないみたいです」
レン  「選べない人は、神武美弥香と関わりすぎたのが原因ですね」
遥  「関わりすぎ……あ、つまり、これが二時間目に言ってた、
  美弥香さん達と再会しないことで発生するルートですね」
レン  「はい。【神武潜入T】が選択できる条件は、
  蛹蟲編の【偶然の再会】を通過していないこと、となります」
遥  「なるほど。こういう展開の変化があるんですね」
レン  「しかし、実はこれだけではまだ不十分なのです」
遥  「不十分?」
レン  「神武ビルに潜入すればあとは一直線ですが、
  一つだけ分岐となるスロットが存在しています」
レン  「それを選択するかどうかで、その後の展開が大きく変わります」
遥  「え〜と、プレイし直してみたんですけど……あ、これですね」
遥  「私も選択できません」
レン  「その分岐のスロットを選択するためには、夢美さんの右腕の状態が
  関わってきます。つまり――――」
遥  「【仄暗い倉庫U】のスタートからでないと、
  このスロットは選択できないんですね」
レン  「そういうことです」
遥  「あれ? そうすると、つまり【仄暗い倉庫T】からスタートした場合は、
  神武ビルに潜入してもしなくても、結果は同じということですか?」
レン  「そうなりますね。神武ビルに潜入するのなら、【仄暗い倉庫U】から
  スタートしたほうが無駄がなくて済みます」
遥  「じゃあ、この無駄のあるままプレイしていくと………………」
レン  「殺されますよ」
遥  「そ、そうなんですか!?」
レン  「僕に」
遥  「先生っ!!?」
レン  「そう大声を出さないでください。
  何も夢美さんばかりに酷いことをしているわけではありません」
れん、ひどいや
レン  「僕は男女差別はしませんので」
遥  「レン……恐ろしい子…………」
レン  「誤解があるかもしれませんが、別に僕は自分の欲求のためにやって
  いるわけではありません。
  ルートによっては、そういう展開もあるということです」
遥  「これ、もっと明るいエンディングはないですか? 心が温まるような」
レン  「心が温まるかどうかはともかく、もう少しマシなエンディングはありますよ」
遥  「その条件は……?」
レン  「大まかに以下の二点に注意していれば問題ないでしょう」
 
       1、夢美の右腕の状態はどうなっているか
       2、美弥香や唯と再会しているかどうか
       
 
遥  「やっぱり右腕の状態って重要なんですね」
レン  「そうですね。ある意味、このゲームにおいての最重要ポイントと
  言っても良いかもしれません」
レン  「夢美編・壱はさらに右腕の状態によっての分岐が増えますから、
  気を引きしめて臨んでください」
遥  「はい、分かりました」
レン  「それでは、僕の授業はここまでです」
遥  「はい。色々ご指導いただき、ありがとうございました」
遥  「あ、でも…………」
レン  「何か?」
遥  「蟲使編っていうわりには、レン先生、思ってたほど
  活躍はしないみたいですね」
レン  「いえ、していますよ」
遥  「えっ、どのへんでですか?」
レン  「そうですね。スロットで説明するなら、主に【脱落】あたりでしょうか」
遥  「先生……それは…………」