攻略

えくすとらば学園

4時間目:揚羽編
西  「では、四時間目の実験――授業を始めようか」
遥  「冒頭からいきなり不安を煽るようなことを言わないでください」
西  「私の授業では、揚羽編西館編の解説を行う予定だ。
  どちらも比較的簡単な内容になるはずだが、
  分からないことがあれば遠慮なく聞いてくれたまえ」
遥  「はい、よろしくお願いします」
西  「では、部屋を移動しようか。ここでは授業がしにくいのでね」
遥  「えっ? 何か特別なことでもやるんですか?」
西  「そういうわけではないのだが……なに、気分の問題だ。
  深くは気にしないでくれたまえ」
遥  「はぁ……分かりました…………」



★point1:ルートに入るためには……★
ようこそー
遥  「先生……」
西  「何かね?」
遥  「本当にここのほうが授業がしやすいんですか?」
西  「人間、慣れた場所のほうが、気分的に楽になるとは思わないかね?」
遥  「思いますけど、私、ここ全然慣れないんですけど……」
西  「なに、慣れというのは時間の問題だよ。
  私の授業が終わる頃には、ここで平然と紅茶を飲めるようになるだろう」
遥  (な、なりたくない……)
西  「さて、無駄話はこのくらいにして本題に入ろうか」
西  「四時間目は揚羽編について説明するのだが、
  遥君はこのルートに入ったことはあるかね?」
遥  「いえ、まだです」
西  「ルートの入り方の見当は?」
遥  「名前から想像するなら、アゲハさんが関係してる気が
  するんですけど……」
西  「その通りだ」
遥  「でも、普通のユーザーさんには分からない情報ですよね。
  揚羽編に入るまで、そういうルートがあることがどこにも
  書かれてないんですから」
西  「うむ、この揚羽編と、次の西館編は、ある意味偶然にたどり着く人が
  ほとんどだろう。条件そのものは難しくないが、その条件が幼蟲編から
  関係しているのでね」
遥  「そういえばレン先生が、揚羽編に入るためには、蛹蟲編の
 
【PrologueT】からスタートしてないといけないって言ってました」
西  「そう、揚羽編に入るためには、それが大前提となる」
遥  「それ以外の条件は、蛹蟲編でアゲハさん寄りの行動を取っていれば
  いいんでしょうか?」
西  「その解釈で構わないよ。
  上手く進めていけば、【休日の過ごし方U】
  選択できるようになるはずだ」
遥  「はい、今やってみて……アゲハさんと楽しい一日を過ごせました」
遥  「でも、これから先はどうすればいいんでしょうか」
西  「【刻凍る果ての獣魔】を通過すると、【置き去りにした我が子】
  【レンからの選択肢】が選べるようになっているはずだ」
遥  「【レンからの選択肢】を選ぶと蟲使編に入っちゃうから…………」
西  「うむ、揚羽編に行くためには、【置き去りにした我が子】
  選択する
必要がある。その段階で条件が揃っていれば、
  夢美君が現実逃避できるはずだ」
遥  「つまり、【振り払った現実】を選ぶということですね」
西  「【振り払った現実】以降が、揚羽編となる
  スタート地点が【PrologueT】であることを気をつければ、
  ルートの入り方はそれほど難しくはない」
遥  「まあ……条件が分かればそう思いますけど、
  実際にプレイしてるユーザーさんには、これでも難易度高いと思います」
西  「ゲームバランスというのは難しいものだね」



★point2:大きな分岐は一箇所だけ★
西  「揚羽編は、全チャートマップ中、もっとも小さなマップだ。
  当然、スロットの数もそれ相応しかないため、難易度は低いほうだろう」
遥  「具体的なポイントはどこなんでしょう?」
西  「重要なのは、夢美君が蟲を遠ざけたかどうかだ」
遥  「【我が子と離れて】を通過したかどうか、ですか?」
西  「うむ、どちらのルートがGOODENDかは君の目で確かめてほしい
  のだが、分岐点となるのはその一つだけだ」
遥  「本当に簡単なマップなんですね」
西  「もっとも、それで早々にコンプリートできるほど甘くはないがね」
遥  「あ、やっぱり……」
西  「一応、気をつけたほうがいいのは、南 優斗君との関係だ」
遥  「優斗さんですか?」
西  「揚羽編では、彼とデートしていないと選択できなくなるスロットが幾つか
  存在している
。コンプリートを目指すのなら、デートした状態でプレイ
  したほうが無駄がなくて良いだろう」
遥  「つまり、蛹蟲編で【デート】を通過していればいいんですね」
西  「その通りだ」



★point3:選択できないスロットは……★
遥  「西先生、どうしても選択できないスロットがあるんですけど……」
西  「うん、どれかね?」
遥  「【杏子のお見舞い】の右下にあるスロットです」
西  「ああ、これは今は選択できないから無視してくれて構わんよ」
遥  「え、ええっ!? できないんですかっ!!?」
西  「このゲームには、特定のイベント、またはエンディングを見なければ
  選択できないスロット
が幾つかあってね、これはその中の一つなのだよ」
遥  「そういえば、レン先生にも同じことを言われた気がします」
西  「蛹蟲編には、特にそういったスロットも多く、たとえば夢美君の過去が
  垣間見れる【夢美と杏子】【アルバイト採用】【今日から接客】、また
  【優斗と史郎】は蛹蟲編をクリアすることで選択可能だ」
遥  「え、クリアってことは…………」
西  「既に揚羽編をプレイしている遥君は、条件を満たしているということだね」
遥  「い、意地悪すぎます、その条件っ!」
遥  「蛹蟲編に戻ってみて……あ、ホントだ。選択できるようになってる」
西  「このゲームの仕組みを理解してもらえたかね?」
遥  「じゃあ、さっきの【杏子のお見舞い】の右下にあるスロットの条件は
  何なんですか?」
西  「それについては、次の時間に説明するとしよう」
遥  「今はダメなんですか?」
西  「ダメというわけではないのだが、次の時間に回したほうが
  分かりやすいのだよ」
遥  「ううっ、早くイベント見たいのに……」
西  「……君もだいぶこの雰囲気に染まってきたようだね」



★point4:蟲愛のオマケ要素について★
西  「このゲームだが、実は特定のエンディングを迎えることで
  オマケ要素が追加される
ようになっている」
遥  「オマケ要素?」
西  「口で説明するより、実際にプレイしてみたほうが早いだろう。
  まずはGOODENDを発生させてくれたまえ」
遥  「はい……揚羽編、クリアしました」
西  「では、次にタイトル画面のGALLERYを選択してくれたまえ」
遥  「はい。……あ、あれっ!?」
ミニゲーム!
遥  「画面の左下にトランプのカードが表示されてますね」
西  「選択するとミニゲームで遊ぶことができる。
  息抜き程度に活用してくれたまえ」
遥  「揚羽編の【人と蟲の狭間で】を発生させると、
  GALLERYにミニゲームが追加
になるわけですね」
西  「その通りだ」
西  「……む? そろそろ時間のようだ。時が流れるのは早いものだね」
西  「他に質問がなければ、四時間目の授業はこれで終了だが……」
遥  「あの、先生……揚羽編には、幸せなエンディングはないんですか?」
西  「おや、遥君には、あのアゲハ君の姿が幸せに見えなかったかね?」
しあわせなあげは
遥  「これのどこか幸せそうなんですか。……しかも何か生えてるし」
西  「人間、たまには何か生えるものだよ」
西  「ふむ……遥君にも一匹あげよう。良かったら使ってくれたまえ」
遥  「い、要りませ……あ、その、ホントにいらな………………」
西  「それでは、少し休憩にしよう。
  五時間目は西館編についての解説をするのでそのつもりで」
遥  「あ、はい……」
西  「では、私は一度職員室に戻るとしよう」
遥  「お、お疲れ様でした」
遥  「………………」
遥  「え〜と……………………」
遥  「ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ」